セックスの基本中の基本である「体位」 今回はそのバリエーションについて解説しよう。
セックスというのは自分ひとりが気持ち良くなって終わりじゃない。相手の女性も気持ち良くさせてあげないと、いいセックスとは言えないぞ。
今回は、セックスで女性を気持ち良くさせる7つの体位や挿入方法、腰の動かし方などについて詳しく紹介しよう。
セックスの様々な体位を知るメリットとは?
いつもワンパターンな体位でしかセックスをしない男性が多いようだが、様々な体位を知っていることでのメリットは大きいぞ。
メリットとしてもっとも重要なのはやはり「飽き」「マンネリ」を防げるということ。
セックス……特に夫婦や恋人、セフレなどいつも決まった相手とやるセックスの大敵はこのマンネリなんだが、体位を様々に入れ替えることによって挿入感が違ってくるし、相手のどこを見るかも変わってきて新鮮さを取り戻すことができる。
そしてもうひとつのメリットが、「体位」=体と体の組み合わせだから、男性もしくは女性単独のものではなく男女2人の工夫が必要だということ。
ふたりで気持ち良くなる体位を工夫しながら追い求めることによって、より親密になる効果が生まれる。
特に「セックスは男性が一方的にやるもの」という思い込みが深い女性にとっては、体位をいろいろ試してくれる男性への好意が強くなるようだ。
体位を変えることに特にデメリットはないから、ぜひ色々な体位を試してみるようにしよう。
1回のセックスでどのくらいの体位を使えばいい?
これは個人差、それぞれのカップルによって大きく異なるがおおよそ1回のセックスで4~5回ぐらい違う体位を試すケースが多いようだな。
注意したいのは“体位を変える”ことに意識が行きすぎて、慌てて体位を変えること。
あんまりセカセカと体位を変えると、女性の盛り上がった気持ちが冷めてしまうことも。
ごく自然に、相手の女性の反応を確かめながら体位を変えるタイミングを見定めるようにしよう。
体位を変える際に気を付けるべきこと
さて、実際にセックスのなかで体位を変えるときに気を付けるべきこと、意識するべきもっとも大事なことはなにか。
それは、上で書いたことと重複するが「自然に、スムーズに、流れるように」変えることだ。
いちゃいちゃし、挿入し、ピストンしというセックスの流れのなか、女性の興奮度・快感の度合いというのは徐々に上昇するもの。
いい感じで上昇カーブを描いていたのに「ちょっと待って…」みたいな間があると、ガクンと落ちてしまうだろう。
男性はちょっと間があってもすぐにまた興奮がMAXに近づけることができるが、女性は1回冷めてしまうと取り戻すのには相当苦労するもの。
だから、体位を変える際は流れのなかでスムーズにやるのが本当に大事になってくる。
できれば挿入状態を続けたまま変換するのがベストだが、挿入しっぱなしで体位を変えるのが無理なケースがある。
抜く時間があっても構わないが、そこはスピーディーさと丁寧さの両立を意識しつつ、体位を変えたらまたすぐにスッと挿入するようにしよう。
ではまずオーソドックスな体位のバリエーションについて解説していこう。
女性を気持ちよくさせるための体位、挿入方法、腰の動かし方
セックスというのは男女が愛し合い、快楽を感じあう行為。男女間に立場の優劣はないが、動きそのものはやはり男性が主導権を握り女性は受身の場合が多いだろう。
女性側はどんなにセックスに慣れていたとしても、男性のテクニックが未熟だと台無しだ。
やはり主体的に動く=ピストンをする男性が体位、挿入方法、そして腰の動かし方などを手の内に入れていないといけない。
相手の女性を気持ち良くするセックスの体位や挿入方法、腰の動かし方を具体的に解説しよう。
1.正常位
「正常」というネーミングが示すとおり、誰もが知るいちばんノーマルな体位だ。
説明不要だと思うが、一応態勢について書くと女性が股を開いた状態で、男性が上から覆いかぶさり挿入する体位だ。
男女ともに人気だが、特に女性に人気がある。その理由としては「相手の顔を見ることができる」のがいちばん多い意見だ。
挿入する・されるということに加えて「見つめ合う」という精神的な繋がりを重要視する女性ならではの考えだろう。
また男性が女性の胸を愛撫することができる、互いに正面を向いているので見つめ合える以上にキスもできるというのも大きな理由だと言えるな。
基本の形ゆえ、結構雑に挿入してしまう人が多いみたいだが、正しいやり方を改めて確認しておこう。
挿入時は、女性の足をグッと広げ、勃起したペニスを一気に押し込むのではなく、ちゃんと手を沿え正しい位置に挿入できるようにリードしよう。この一手間があるのとないのとでは大違いだ。
膣の場所がわからず、なかなか挿入できないと女性が興ざめしてしまうぞ。クンニや手マンであらかじめ膣穴の場所を確認しておくことも大切だ。
挿入は万全の準備から手早く、スマートに。これが肝心。
さて、ペニスを挿入してからだが、まず上半身を安定させることが大事。両手をつっかえ棒のようにして上半身の体重を逃がそう。
このつっかえがイマイチだと相手の女性に体重が変に掛かったりして圧迫感を与えてしまい、ピストンで快感を得る以前に嫌悪感だけで終わっちゃう可能性もある。
上半身はしっかり固定し、お互いの顔を見つめあう空間を確保して、腰だけを動かすことを意識しよう。上半身は固定、下半身は柔らかく、これがコツだな。
腰の動かし方は、女性の頭の横に手を置いて、前に倒れるように腰を押し付け、引く時は、腰だけを動かそう。せっかく見つめ合っている状態だから、相手にキスするとか、声を掛けるとか、そういうアクションも入れておくといいだろう。
リズミカルさと途中敢えてゆったりするのとを散りばめて、いわゆる緩急を活かすことも忘れないようにしよう。
2.騎乗位
これもメジャーな体位だな。「女性上位」とも言われる体位で、ほとんど男性が主導権を握る場合が多いセックスのなかで数少ない女性が主体となって動くケースのひとつだ。
男性が仰向けになり、ペニスを立てたところへ女性が跨り挿入。男性も腰を動かしてのピストンは可能だが、基本は女性が自ら主体的に腰を動かし膣とペニスがこすれる快感を味合う体位だ。
女性が自分の気持ちよさに応じて自分の動きをコントロールしやすいから、オーガズムを得られやすいとも言われているぞ。
男性にとっては受け身になるが、相手が悶えている姿や揺れる胸を見ることができるのも男性としても興奮できる体位だと言えるだろう。
恥ずかしがり屋の女性だと自ら騎乗位の態勢にはならないが、正常位から対面座位に移り、そのまま男性が寝そべると自然に騎乗位へとエスコートすることができるぞ。これはぜひ覚えておいてほしい。
普通は女性が男性側を向くのが一般的な騎乗位だが、それに対して女性が背中を向けた状態での騎乗位は「背面騎乗位」と言う。これは後で書くバックの延長線上って感じだな。
騎乗位は男性主導ではなく女性主導で動きがスタートするので気楽と言えば気楽だな。男性がペニスを立てて仰向けの状態で寝ているところに、女性が腰を下ろして挿入する。
基本的に、男性側は女性のなすがままというかお任せ状態。ピストンに関しても女性が上下運動するのが基本だ。
しかし、そのままほったらかしでいいのかというとそれは違う。やっぱり男性のアクションは必要だ。
女性の動きに合わせ、男性は相手の動きが楽になるように腰のあたりを手で支えてあげ力を足してあげるといいだろう。
そして相手が下に動いてきたら自分の腰を上に突き上げればより密着感が高まり、女性の快感が増していくぞ。
大事なのは、相手が自分自身で動いているように思わせて、実は男性がその動きをひそかにリードしている、という状態に持ってくることだ。
なかなか最初からうまくいくものではないが、相手の動きに気を配ることに意識を集中できるようになれば、徐々にそれができるようになるだろう。
やはり大事なのはひとりよがりにならないってことだな。
騎乗位は、女性の膣の締りがキツく、その分挿入時に苦労する場合もあるので、プレイの最初から騎乗位にするのではなく、クンニや正常位で相手の膣をある程度慣れさせてからやるほうがいいだろう。
3.バック(後背位)
バックは、正式には「後背位」と言うが、わざわざそう呼ぶ人はほとんどいないだろう。おおよその場合「バック」で通用するぞ。
これも説明不要だが、女性が下向きの四つんばい、もしくはうつ伏せになり、背後から女性のお尻を開くようにして男性が挿入する体位のことだ。
見詰め合ったり、キスしたりということが難しい体位だが、その反面女性が腰を使って膣口をグッと押し出せるし、女性の両足の影響を受けずにすむので、深い挿入が可能になるのが大きなメリットだ。
深く挿入することにより、膣の奥の性感帯「Gスポット」や「ポルチオ」を刺激しやすくなるので、女性の満足度も大きくなる。
四つんばいのところを突くのが一般的なバックだが、うつ伏せ状態での女性を突く「寝バック」もぜひ試してみてほしい。
女性の膣の形状によって差はあるが(いわゆる「上付き」「下付き」)、特に下付きの女性の場合膣の締まりが格段に良くなって男女ともに素晴らしい快感を得られると言われているぞ。
女性の胸や顔が見えないのが嫌だという男性もいるようだが、見えない状態で胸や首筋を愛撫するサプライズ感は正常位にはない楽しみだともいえる。
それに、バックで後ろからガンガン突かれるのが好き!という女性も大勢いるぞ。
正常位と違ってペニスを操縦しやすいという利点も大きいな。膣の奥や全体に満足感を行き渡らせるためにかき回すグラインド系のピストンも他の体位よりもやりやすいだろう。
4.座位
座位は男女が互いにお尻を下にして座った状態で繋がる体位だ。正確には2種類あり、男女が面を向かって向き合う「対面座位」。そして男性が後ろから挿入する「背面座位」がある。
繋がり方を想像すればわかると思うが「対面座位」が正常位の変化形、「背面座位」がバックの変化形。
だから、最初に書いたような“スムーズな体位変換”の中継ぎにはとても大事な体位だと言えるだろう。ぜひ、積極的に座位を取り入れてみてほしい。
もちろん体位としてのメリットも十分。対面座位は正常位の変化形だが、女性が体重を下にかけることにより正常位よりも深い挿入感を味わうことができる。
またいわゆる“ハグ”した状態が続くため、互いの愛情を確かめやすいというのも女性にとっては好感が持てるポイントだろう。
「背面座位」も同様に体重効果で深く挿入することが可能だ。
お互いに尻を下に着けた状態になるため、激しい動きができないのは難点だが、その分ペニスの挿入感は他の体位にない深さがあるぞ。
ペニスの大きさに自信がない男性でも、この体位を途中で挟むことで密着感、挿入感を与えることができるから、プレイのなかでアクセント的にこの体位を繰り出すのがオススメだ。
お互いが抱き合って密着感があるので、女性が大好きな体位の一つだぞ。
5.後側位
最後に側位だ。これは男女ともに体の側面を下につけた状態で並び、男性が女性の後ろ側から挿入する態勢だ。これもまあバックのひとつの変形版と言えるだろう。
これは激しいピストンというよりは、繋がった状態を長く楽しみたい場合にはうってつけの体位。スローセックスを取り入れたいなら、特にオススメだな。
両手が自由なので胸、首筋、そして挿入部への愛撫が容易だ。側位でゆっくりピストンしつつ、右手で胸を愛撫し、左手でフル勃起してるクリトリスを撫でてあげたりすると女性の快感が倍増すること請け合いだ。
6.伸長位
あまり聞きなじみのない体位だと思うが、正常位の変化形で、女性が脚を伸ばしたまま挿入を行う体位のことだ。
これも腰を深く差し込み大胆に動かすことができないが、その代わりクリスリスへの刺激は強くなり、クリで感じるタイプの女性には好評の体位といえるな。
7.立位
お互いが立った状態で挿入するのが立位。男女が正面向き合う「対面立位」と、いわゆる立ちバックと言われる「背面立位」の2種類がある。
立位は挿入感がやや薄く、アクロバティックなので疲れるという声もあるがマンネリ解消にはこれほどぴったりな体位はない。
ベッドを出て鏡の前やベランダなど、場所を変えて刺激的な体験ができるのもいい。これもぜひ試してみてほしい。
相手の反応に合わせて体位をローテーションしましょう
それぞれの体位にいいところがあるので、上手に一回のセックスの中でローテーションして、女性が一番感じている体位、ピストンのスピード、腰の動かし方などを見極めて、イカせてあげられるようになろう!
セックスで女性を満足させてあげれば、「次もまたこの人とセックスしたい…」となるはず。ぜひ参考にして、充実したセックスライフを満喫してほしい。